「今井屋花月」
●住 所/渋谷区恵比寿西1-7-11 えびす今井屋總本店3階
●電 話/TEL03-5456-0012
●訪問日/2007年9月15(土)
●入店時間/18:00
●オーダー/串コース“月”×3(生ビール4・その他)
●会 計/29,310円
この日から三連休だったので、二泊三日の旅行へ出かける予定を立てていたが、諸事情によりキャンセルとなってしまい、時間を持て余しているところへ以前の部下から電話がかかった。平時は互いになかなか時間が取れないこともあり、たまの休みなのでもう一人誘って三人で久しぶりに食事でもしようということになった。
気のおけない連中との久しぶりの食事は、肩肘張らずに気軽に旨いものが食せる店がよい。そこで何を食べに行こうかとしばし考えたが、頭の中でなんとなく「焼鳥屋か・・・」との声が響いた。そこからは、「焼鳥といえば今井屋である、今井屋といえば恵比寿総本店である、そして恵比寿総本店といえば三階個室の花月である。」と、連鎖的にイメージが浮かび上がったので、早速店に電話をしてみるとすんなり予約が入った。

昨今のグルメブームということもあってか、近年今井屋は出店ラッシュが続いている。だが、今井屋で焼鳥を食するならば、やはり此処恵比寿総本店である。
平日であれば、会社帰りのサラリーマンやOLでごったがえしている一階店内も連休初日ということもあってか、空席が目立っていた。
店に入り、すぐ右手の階段から上へあがると二階には座敷席があり、三階まで上がると、そこはコース料理専門の江戸の隠家「今井屋花月」という名の個室席になっている。
最近では、日本三大地鶏(薩摩軍鶏・名古屋コーチン・比内地鶏)のひとつである“比内地鶏専門店”を看板にした焼鳥屋などが増えてきたが、今井屋は東京でいち早くこのスタイルの確立に成功した店だ。一般に比内地鶏は秋田県北東部に位置する大館盆地を中心に150〜180日間程度、クローバーなどを主体とした牧草地帯で放し飼いにされ、成長したものが出荷しており、そのため肉質はよく締まり、脂肪が少なく淡白な味わいである。しかし、その産地の中でも、ここ今井屋では漫画「美味しんぼ」にも紹介された比内町の阿部養鶏場からの仕入れにこだわり、朝引きの新鮮な鶏肉を毎日直送仕入れしているという。
余談だが、比内地鶏の親にあたる「比内鶏」は昭和17年に国の天然記念物に指定されたため、種の保存を目的に食用としては市場に出荷されなくなった。そこで比内鶏の特長を受け継がせるため、数百種の中からパートナーとして選ばれたのが米国産のロードアイランドレッド種である。雄の比内鶏と雌のロードアイランドレッドを交配させ作出した「一代限りの雑種」として品種固定されたのが比内地鶏である。
今井屋の焼鳥は串に刺さった鶏肉のひとつひとつが大ぶりなので、張り切って注文し過ぎると後半食べきれなくなってしまう。しかし、このときはコース料理を予約しておいたので、特にアラカルトでのオーダーはしなかった。
【この日のコースメニュー】
●酒菜「鶏の肴三種盛り」
鶏刺のポン酢和え・鶏キムチ・大根おろし
※コメントなし・・・
●冷菜
比内地鶏の冷しゃぶ
※コメントなし・・・
●中菜
奇跡のトマト
※時期により仕入先を変えており、この時期は千葉県産のモノを仕入れているとか。フルーツトマトのような味だが、やや水っぽく、高知県徳谷産のそれには遠く及ばない。
●熱物
本ガラスープ
※これは味が落ちたと感じた。
●焼物
「白レバー・むね肉塩胡椒焼き・笹身・鶏皮ごぼう・手羽先・つくね・アスパラ・ぎんなん」
※今井屋自慢の白レバーは数量限定にて売切れ御免だが旨い。
その他もこの日はどうも今ひとつであった。
●食事「奇跡のおかず7種」付
「梅干・キムチ・辛子明太子・じゃこ山椒と昆布山椒・蕎麦味噌・ ゆずイカ明太・納豆」
御飯・味噌汁・香の物
※全てのおかずはオーナー自らが全国行脚で見つけたおかず。
特に納豆は出色であった。
※この日の米は魚沼産のミルキィクィーンを使用しているとのことだったが、以前は秋田産のミルキィクィーンであった。いずれにしても、料理の進み具合を見ながらコース料理のためだけに炊き上げているので旨い。
●デザート
メロン
※コメントなし・・・
【以下配膳順にて抜粋し写真を掲載する】
※奇跡のトマト。と名付けられているが味はフルーツトマトに似ている。
脇に付された大葉から料理人の志が垣間見られるようで残念

※数量限定で人気の白レバー。タレに漬けながら焼くのでここでは茶褐色になっているが、刺身にて供されると淡いピンク色に近い白濁色をしている。一般的なレバーと比べしっとりした食感とクセのない味で旨い。

※むね肉塩胡椒焼き。身が締まっていて歯応えがある。

※本ガラスープ。濃厚な出汁がきいている。

※つくね。生卵を絡めて・・・

※奇跡のおかず7種。中でも出色なのが納豆!

※醤納豆と芝崎納豆。山形県酒田市十里塚村産の醤納豆と芝崎納豆とを混ぜて供される。醤油もカラシも要せずして旨い。大粒の方が芝崎納豆。

※途中気が変わり追加オーダーした「幻の卵」と、いわれるアローカナ(南米チリが原産)の卵は殻が薄いブルーで珍しい。

※米は魚沼産のミルキィクィーン。コース料理のためだけに炊き上げている。

※味も炊き加減も良く。おかずと伴に二膳頂いた。

今回、久しぶりにこの店を訪問して思ったことがある。それは平均的に料理の味が落ちたということだ。焼鳥という身近な庶民の味を、かつてこの店が高め、東京に今井屋ありと名を知らしめたことは事実であるが、どうやらそれは過去の栄光となりつつあるようだ。これには少し寂しい想いである。
この日食した料理の中で、旨いと感じたのものは白レバーと納豆、それに米だけであった。以前より今井屋は他店舗にて食事をするより、ここ恵比寿総本店の味がよいとされてきた。が、どうやらそれも近年の出店ラッシュのためか、良い料理人を育て店の味を守ることよりも、新店舗の拡張に経営者の軸足が乗ってしまったのだろうか・・・この日の料理はかつてこの店を切盛りしていた料理長がいた頃の味には遠く及ばないものであった。ちなみに、当時の料理長は現在同グループ他店舗の今井屋茶寮で腕を振るっているらしい。
料理というものはどれほど立派で素晴らしい素材を用いたところで、それをさばく料理人の志と腕が錆びていてはまったく値打ちがないものになってしまう。という現実を目の当たりにした晩餐であった。
また、この日配膳をしてくれた若い女性(20代前半か・・)に、食事の途中で食材についての説明を求めると、上手く答えられずに「メニューにある説明書きをお読み下さい」との返答が帰ってきた。確かに今井屋のメニューには食材についての説明書きが細かく記されてはいるが、以前はおかみさんがいちいち食材についての説明をしてくれ、納豆をかきまわす回数までも丁寧に教えて下さったことを思い出し、何とも言えぬ気持ちで店を後にした。
●住 所/渋谷区恵比寿西1-7-11 えびす今井屋總本店3階
●電 話/TEL03-5456-0012
●訪問日/2007年9月15(土)
●入店時間/18:00
●オーダー/串コース“月”×3(生ビール4・その他)
●会 計/29,310円
この日から三連休だったので、二泊三日の旅行へ出かける予定を立てていたが、諸事情によりキャンセルとなってしまい、時間を持て余しているところへ以前の部下から電話がかかった。平時は互いになかなか時間が取れないこともあり、たまの休みなのでもう一人誘って三人で久しぶりに食事でもしようということになった。
気のおけない連中との久しぶりの食事は、肩肘張らずに気軽に旨いものが食せる店がよい。そこで何を食べに行こうかとしばし考えたが、頭の中でなんとなく「焼鳥屋か・・・」との声が響いた。そこからは、「焼鳥といえば今井屋である、今井屋といえば恵比寿総本店である、そして恵比寿総本店といえば三階個室の花月である。」と、連鎖的にイメージが浮かび上がったので、早速店に電話をしてみるとすんなり予約が入った。

昨今のグルメブームということもあってか、近年今井屋は出店ラッシュが続いている。だが、今井屋で焼鳥を食するならば、やはり此処恵比寿総本店である。
平日であれば、会社帰りのサラリーマンやOLでごったがえしている一階店内も連休初日ということもあってか、空席が目立っていた。
店に入り、すぐ右手の階段から上へあがると二階には座敷席があり、三階まで上がると、そこはコース料理専門の江戸の隠家「今井屋花月」という名の個室席になっている。
最近では、日本三大地鶏(薩摩軍鶏・名古屋コーチン・比内地鶏)のひとつである“比内地鶏専門店”を看板にした焼鳥屋などが増えてきたが、今井屋は東京でいち早くこのスタイルの確立に成功した店だ。一般に比内地鶏は秋田県北東部に位置する大館盆地を中心に150〜180日間程度、クローバーなどを主体とした牧草地帯で放し飼いにされ、成長したものが出荷しており、そのため肉質はよく締まり、脂肪が少なく淡白な味わいである。しかし、その産地の中でも、ここ今井屋では漫画「美味しんぼ」にも紹介された比内町の阿部養鶏場からの仕入れにこだわり、朝引きの新鮮な鶏肉を毎日直送仕入れしているという。
余談だが、比内地鶏の親にあたる「比内鶏」は昭和17年に国の天然記念物に指定されたため、種の保存を目的に食用としては市場に出荷されなくなった。そこで比内鶏の特長を受け継がせるため、数百種の中からパートナーとして選ばれたのが米国産のロードアイランドレッド種である。雄の比内鶏と雌のロードアイランドレッドを交配させ作出した「一代限りの雑種」として品種固定されたのが比内地鶏である。
今井屋の焼鳥は串に刺さった鶏肉のひとつひとつが大ぶりなので、張り切って注文し過ぎると後半食べきれなくなってしまう。しかし、このときはコース料理を予約しておいたので、特にアラカルトでのオーダーはしなかった。
【この日のコースメニュー】
●酒菜「鶏の肴三種盛り」
鶏刺のポン酢和え・鶏キムチ・大根おろし
※コメントなし・・・
●冷菜
比内地鶏の冷しゃぶ
※コメントなし・・・
●中菜
奇跡のトマト
※時期により仕入先を変えており、この時期は千葉県産のモノを仕入れているとか。フルーツトマトのような味だが、やや水っぽく、高知県徳谷産のそれには遠く及ばない。
●熱物
本ガラスープ
※これは味が落ちたと感じた。
●焼物
「白レバー・むね肉塩胡椒焼き・笹身・鶏皮ごぼう・手羽先・つくね・アスパラ・ぎんなん」
※今井屋自慢の白レバーは数量限定にて売切れ御免だが旨い。
その他もこの日はどうも今ひとつであった。
●食事「奇跡のおかず7種」付
「梅干・キムチ・辛子明太子・じゃこ山椒と昆布山椒・蕎麦味噌・ ゆずイカ明太・納豆」
御飯・味噌汁・香の物
※全てのおかずはオーナー自らが全国行脚で見つけたおかず。
特に納豆は出色であった。
※この日の米は魚沼産のミルキィクィーンを使用しているとのことだったが、以前は秋田産のミルキィクィーンであった。いずれにしても、料理の進み具合を見ながらコース料理のためだけに炊き上げているので旨い。
●デザート
メロン
※コメントなし・・・
※奇跡のトマト。と名付けられているが味はフルーツトマトに似ている。
脇に付された大葉から料理人の志が垣間見られるようで残念

※数量限定で人気の白レバー。タレに漬けながら焼くのでここでは茶褐色になっているが、刺身にて供されると淡いピンク色に近い白濁色をしている。一般的なレバーと比べしっとりした食感とクセのない味で旨い。

※むね肉塩胡椒焼き。身が締まっていて歯応えがある。

※本ガラスープ。濃厚な出汁がきいている。

※つくね。生卵を絡めて・・・

※奇跡のおかず7種。中でも出色なのが納豆!

※醤納豆と芝崎納豆。山形県酒田市十里塚村産の醤納豆と芝崎納豆とを混ぜて供される。醤油もカラシも要せずして旨い。大粒の方が芝崎納豆。

※途中気が変わり追加オーダーした「幻の卵」と、いわれるアローカナ(南米チリが原産)の卵は殻が薄いブルーで珍しい。

※米は魚沼産のミルキィクィーン。コース料理のためだけに炊き上げている。

※味も炊き加減も良く。おかずと伴に二膳頂いた。

今回、久しぶりにこの店を訪問して思ったことがある。それは平均的に料理の味が落ちたということだ。焼鳥という身近な庶民の味を、かつてこの店が高め、東京に今井屋ありと名を知らしめたことは事実であるが、どうやらそれは過去の栄光となりつつあるようだ。これには少し寂しい想いである。
この日食した料理の中で、旨いと感じたのものは白レバーと納豆、それに米だけであった。以前より今井屋は他店舗にて食事をするより、ここ恵比寿総本店の味がよいとされてきた。が、どうやらそれも近年の出店ラッシュのためか、良い料理人を育て店の味を守ることよりも、新店舗の拡張に経営者の軸足が乗ってしまったのだろうか・・・この日の料理はかつてこの店を切盛りしていた料理長がいた頃の味には遠く及ばないものであった。ちなみに、当時の料理長は現在同グループ他店舗の今井屋茶寮で腕を振るっているらしい。
料理というものはどれほど立派で素晴らしい素材を用いたところで、それをさばく料理人の志と腕が錆びていてはまったく値打ちがないものになってしまう。という現実を目の当たりにした晩餐であった。
また、この日配膳をしてくれた若い女性(20代前半か・・)に、食事の途中で食材についての説明を求めると、上手く答えられずに「メニューにある説明書きをお読み下さい」との返答が帰ってきた。確かに今井屋のメニューには食材についての説明書きが細かく記されてはいるが、以前はおかみさんがいちいち食材についての説明をしてくれ、納豆をかきまわす回数までも丁寧に教えて下さったことを思い出し、何とも言えぬ気持ちで店を後にした。
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このブログでも何度かご紹介している、神田明神名物・天野屋さんの芝崎納豆。大粒の納豆がぎっしり160g!パック納豆だと3〜4個分の量なので、カラシもたっぷりめの袋が2つ付いてます。
納豆好きの夢を叶えるべく、これを1パックまるごといただいちゃいました!
半...
2008/02/09(土) 15:25:54 | 素食讃歌
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