食道楽 ━KUIDORAKU━

“食”に対する飽くなき探究心から更なる高みを求め至福の食道楽の道へ!!
竹葉新葉亭
「函館 湯の川温泉 竹葉新葉亭」

●住 所/北海道函館市湯川町2-6-22
●電 話/0138-57-5171
●宿泊日/2008年2月10日(日)
●部 屋/長福
●食 事/2食付(夕食・朝食)
●会 計/115,800円(2名1泊)


 函館二日目の宿は若松からほど近い場所にある“竹葉新葉亭”である。昭和24年創業のこの宿は歴史こそ若松に及ばぬものの、現在この地で最高の旅館と噂される宿である。

 宿に到着するとまずフロントにて記帳をする。これはいわゆる高級旅館では省かれる作業ではあるがここでは頼まれた。ロビーは小じんまりしているものの落ち着いた雰囲気だ。この宿は東館と南館の二棟に分かれており両棟合わせて計41の客室があるが、この日は比較的空いているようであった。この日私たちが案内された部屋は“長福”という部屋で、間取りは12.5畳+10畳+茶室+広縁のゆったりした造りの部屋で、広縁には宿の気配りから電動のマッサージチェアが置かれてある。この部屋は一階なので、窓の外には小じんまりした庭が雪化粧をしている様が楽しめる。が、部屋からの眺望は眼下に津軽海峡を望む若松の方が断然に良い。
若松も竹葉新葉亭も基本的な宿泊料金は三万円前後と差はないが、この日この宿では一般室よりもやや広い特別室を予約しておいたので、その分の費用が加算され上記のような金額となる。


この日の献立

●前菜/左上から時計回りに、雪掛けいくら・雲子時雨煮・合鴨燻製・ホヤ塩辛・車海老塩蒸し・もずく酢
どれも至極普通の品で特に印象に残るものはない



●造り/鯨ベーコン・平目・帆立・鮪・北寄貝・雲丹・海老・つぶ・ずわい蟹湯引
全体的に若松で供された造りよりも質・量共に上であるが、特別素晴らしいと言えるものはない。強いて言うならば北寄貝は旨かったが雲丹は最低である。



●焼物/活鮑の陶板焼
目の前の陶板で蒸し焼にされる活鮑は150〜160g前後のもの。味付けは薄っすらとした塩加減でなかなか良い。



●吸物/乗り合い汁〜タラバ蟹・帆立・つぶ・烏賊つみれ
この日最高の一品がこの乗り合い汁である。昆布と鰹ベースの透き通った出汁にそれぞれの具材の出汁が溶け込み見事なまでに味の調和が計られている。京味などで供される洗練された椀とはまた違うが、港町ならではの魚介を用いた吸物は傑作で身も心も温まる一品である。



●焚合/きんき芝煮・寒筍・梅麩
薄口醤油にてあっさりと煮付けられたきんきは淡白でありながら甘くて程よい歯応えで旨い。



●中皿/毛蟹
質の良い毛蟹は独特の旨味と甘みがあるものだが、こちらは平凡な品である。前日に若松で供されたものと差が無いように感じる。



●止肴/朝獲れ烏賊のぶっかけ
これを白飯にぶっかけて頂く。



●食事/白飯
こちらがぶっかけた状態。見かけは凄く旨そうに見えるこの烏賊のぶっかけ飯は、残念ながら実際に食してみると大したことはない。烏賊の旨味が足りないので、醤油をやや多めにかけなければならないのが残念。



●留椀/がごめ昆布味噌汁
コメントなし

●香の物
コメントなし

●水菓子/チョコレートムース・イチゴ・グレープフルーツ
コメントなし

 ここまで一通り。食後の感想としては前日に宿泊した若松よりもこちらの方が全体的にレベルが高かった。が、このレベルの料理を求め再訪するほどのものではない。
翌日の朝食は部屋食とブュッフェを選択可とのことであったので、大きな期待は寄せずに気分転換のつもりでブュッフェにしてみた。が、予想を下回る内容の朝食に料理を撮影する気も起こらずやや飽きれた。朝食に関して言えば若松に軍配が上がる。
もっとリーズナブルな大衆旅館であっても、もう少し気の利いた朝食ブュッフェをするものだが・・・



【この旅館に宿泊した感想】
●ロケーション
函館湯の川温泉の中心部からやや離れてはいるものの至近距離に位置する。眺望などは特に期待できない。

●施設
館内は清掃が行き届き清潔感がある。

●温泉
大浴場・露天風呂には源泉を使用。それぞれ男女各一つで、源泉かけ流し。深夜1時まで入浴可能。朝は5時から入浴可。

●接客・サービス
係りの仲居は年配の方で、やや気配りに欠ける点が垣間見られた。その他のスタッフ・従業員は人柄も良く丁寧な接客を心がけているように感じられた。

●食事
本文にも記述の通り、全体的に質の高い料理を提供しているとは言えない。

●結論
ご当地函館において高級旅館と噂されるこの宿も全国レベルで計ってしまうと厳しいポジションに位置することになる。だが、地元では常に老舗の若松と比較されているせいか、宿の設い、湯殿、食事全てにおいて後発のこちらがやや優勢であるように思う。次回この地を訪れる機会があるならば私は若松でなくこの宿を選ぶ。
割烹旅館 若松
「函館 湯の川温泉 割烹旅館 若松」

●住 所/函館市湯川町1-2-27
●電 話/0138-59-2171
●宿泊日/2008年2月9日
●部 屋/鶴
●食 事/2食付(夕食・朝食)
●会 計/61,192円(2名1泊)


 二月の連休を利用して北海道へ出かける機会に恵まれた。冬の北海道は厳しい寒さであることは承知のうえだが、この時期が旬の北の味覚を求め食道楽は北の大地へと足を踏み入れた。
 連休初日まず最初に降り立った地は世界三大夜景で有名な函館である。同じ北海道でも道南地区に位置する函館は道北地区や道東地区と比べ気温が高く、この日は夜になっても零下2〜3度程度で、東京人である私であっても身支度をしっかりしていれば何の問題もない寒さである。
この日の宿は函館湯の川温泉の老舗旅館“若松”である。若松は創業大正11年の老舗旅館で、この地では竹葉新葉亭と並ぶ高級旅館である。
若松の正面玄関前には創業当時より湧き続けているという自家源泉があり、もくもくと湯気をあげ天然温泉が噴出する様が見られ、大浴場とそこに隣接する露天風呂ではかけ流しの温泉に入浴できる。

 玄関で靴を脱ぎ館内へ入ると外見から想像する以上に大きなロビーが拡がっている。その奥向かって左手に二階建て純和風造りの本館、右手が八階建ての新館となる。フロントでの手続きはなく、私達は本館二階の‘鶴の間’という部屋へ真っ直ぐに通された。この部屋の間取りは手前に和室6畳、奥に和室10畳とつながっておりその先に広縁1.5畳程度の床の間がある。窓の外には真冬の津軽海峡が広がり、打ち寄せる波の潮騒が心地よく響く。宿に到着したのが19時を回っていたので、眼下の海は夜の闇に包まれていたが、日中はこの部屋から下北半島まで見渡せるという・・・等々と係りの仲居とやりとりしながら、しばしくつろぐことに・・・

ほどなくして食事の用意が始められる。事前に特別なリクエストはしなかったのでこの日は宿のお任せコース料理が供された。

この日の献立

●先付/海老蟹子和え
酒の肴によく合い旨い。



●前菜/上から時計回りに、粒柔煮・鴨ロース・黒豆の梅花ゼリー寄せ・蟹カステラ・子持ち鮎甘露煮・二色百合根・海老雲丹焼
どれも平凡な味覚ものばかりで特に印象に残るものはなし



●御椀/海老真丈・椎茸・紅白梅花・青味
出汁は薄味だが悪くない。海老真丈は柔らか過ぎるため椀の中で粉々に崩れてしまった。



●造り/本鮪・平目・ボタン海老・烏賊・鮑
特にコメントなし



●郷魚/槍烏賊重ね造り
特にコメントなし



●酢の物/毛蟹
特にコメントなし



●煮物/慈姑飛龍頭・筍・梅麩・小芋・菜の花
全て平凡な味覚にて印象に残るものなし



●焼物/寒鱒照焼
この日初めて旨いと思えた一品がこの寒鱒の照焼。焼加減、味付けともに申し分なく旨い。



●蒸し物/雲丹とフカヒレの羽二重蒸し
特にコメントなし



●食事/白飯・味噌汁・香の物

●水菓子/イチゴ・りんご・ぶどう

 上記、一通り食してみて感想は寒鱒照焼を除いてはどれも旨いと感じられるものはなかった。今後は老舗割烹旅館の名に相応しい料理を研究し提供して頂きたいものである。


【この旅館に宿泊した感想】
●ロケーション
函館湯の川温泉の中心部に位置しており、周囲には新旧合わせ幾つものホテルが建ち並ぶ。客室と露天風呂からは眼下に津軽海峡が望め眺望は良い。

●施設
二階建て和風造りの本館と八階建ての新館の二棟に分かれており、1階中央の広いロビーにて両館をつないでいる。館内はどこも清掃が行き届き清潔感がある。

●温泉
大浴場・露天風呂には源泉を使用。それぞれ男女各一つで、源泉かけ流し。深夜1時まで入浴可能。朝は5時から入浴可。

●接客・サービス
係りの仲居は人柄も良く接客上手で気持ちが良かった。その他のスタッフ・従業員も人柄も良く丁寧な接客を心がけているように感じられた。

●食事
本文にも記述した通り、質の高い料理は提供していない。

●結論
料金的にはリーズナブルといえる価格であるが、老舗割烹旅館という看板に相応しい料理は提供されないので、この宿の食事に期待してはならない。施設・温泉に関しては言えば悪くはないが、出色といえるものもない。
鬼の栖
「修善寺 料亭旅館 鬼の栖」

●住 所/静岡県伊豆市修善寺1163
●電 話/0558-72-2841
●宿泊日/2007年8月15日(水)・16日(木)/2泊3日
●部 屋/宇治
●食 事/2食付(夕食・朝食)
●会 計/254,784円(2名2泊)

 修善寺の静寂な山々と樹木に囲まれた鬼の栖(おにのすみか)は石亭グループ最上級の料亭旅館として知られており、ご当地では川向こうの“あさば”とお隣“柳生の庄”と並ぶ人気の高級旅館だ。そして、この宿の名の由来は瀬戸内寂聴さんの小説“鬼の栖”からお借りしたものだという。また小説“鬼の栖”は東京・本郷菊坂に実在した『菊富士ホテル』を舞台にして書かれており、なんとこの『菊富士ホテル』の創業者こそが羽根田幸之助氏(石亭グループの創業者である羽根田武夫氏の父親)であるという因果関係が面白い。

※正面玄関


この宿は修善寺温泉街の一番奥に位置しており、全12室のみでその全てが離れという贅沢な宿である。到着したのは17:40頃だったが、宿のスタッフ総出で出迎えてくれた。玄関前で車を預かって頂き、記帳などの無粋な手続きは一切なく、フロントを素通りし中庭を通ってそのまま部屋へと通される。

※フロントから中庭を抜け部屋へと続く通路


今回お世話になったのは“宇治”という部屋で、10畳+8畳に床の間つきのゆったりした純和室。目の前には手入れの行き届いた中庭と池が広がっており、都会の喧騒や煩念から開放されるような気分に浸れる空間である。今年は修善寺温泉開湯1200年という節目の年らしく、街中ではなにやらイベント盛りだくさんの様相を呈していたが、この宿には一切の雑音も聞こえてこない。

※部屋の玄関


※室内


※部屋の前に広がる中庭




庭を眺めながら部屋で一服していると、ほどなく担当のお姉さんがやってきて自己紹介をして頂く。この宿に滞在中はこの方にお世話になる。このときに、宿についての説明をしてもらったが、ユニークなのは部屋のキーがないということである。その理由はこの宿には不審者や外部からの侵入者等が入ってこない為・・・というものである。就寝時などは部屋の内側から施錠することが可能だが、キーそのものが存在しないため外出時には部屋のドアに施錠できないことになる。しかし、それでは少々無用心ではないかとも感じたが、その不安は後に吹き飛ぶことになる。このとき食事は19:00からということでお願いしてしばらくゆっくりすることに・・・

時間になると食事の支度が始まった。先ず最初に和紙に記された献立を渡される・・・と、それを見た瞬間、そこに書かれた料理の品目の多さに驚いた。(※献立の内容は後述)懐石料理にも色々あるが、これだけの品目の料理を板場から部屋まで運んで頂き食するということを考えると、正直なところ料理の“質”という面で期待は出来ないだろうと想像してしまった。事実、懐石料理を看板などにしている高級旅館の多くは部屋の設えや温泉などは素晴らしくとも料理そのものの質は二流以下というところも多い。しかし、この宿においてはその予想は先付から裏切られることになる。

※先付


まず、膳に置かれた箸は高級料亭では定番の吉野杉赤身の卵中。別名一本利久とも言われ、割り箸の最高級品である。この箸は客に出す前に水に浸し冷やすことで、赤杉の芳香が料理を引き立ててくれるといわれているが、この宿でもそうしているに違いない。では、主役である料理そのものの味はどうか、先付に箸をつけていく・・・一口、二口と箸を進めながらひとつひとつの料理を味わいながら頂く。その味にはどれも温泉地に立する旅館としての脇の甘さがなく、私の予想を超えた質の高いものであった。あがった料理を板場から客室まで運び、その品が客の口へ入るまでに料理の温度が下がることを計算したうえで組立てられ供される料理の品々にこの宿の本質と上質を感じる。

【この晩の献立】
●先付
千両茄子 湿地茸 針生姜 新蓴菜煮凍り 生うに
無花果白酢掛け 大徳寺麩 石川小芋 隠元枝豆
蜀泰かき揚げ 川海老 鮑素揚 酢立
鮎背越し蓼酢味噌諸胡瓜

●吸物
あいなめ丸仕立
くだ牛蒡 小倉 木の芽

●造り
車海老洗い いさ木 帆立貝焼霜
花穂 水玉胡瓜 紫芽 山葵

●焼物 八寸
鱧寿司 谷中生姜 白瓜粉鰹まぶし
万願寺青唐揚浸し
尼鯛柚香焼 鰻西京漬

●凌ぎ
生湯葉 はす芋 山葵あん キャビア

●煮物
冬瓜スープ煮 合鴨なつめ
焼葱 ちんげん菜 松の実

●冷し鉢
和牛冷しゃぶ 長芋 うど セロリ アスパラ芽 葱
豆乳うどん 浅月 紅卸し ポン酢 胡麻だれ

●食事
茗荷御飯 赤だし 香物

●水菓子
メロン 嶺岡豆腐 黒みつ きな粉


【以下配膳順にて抜粋し写真を掲載する】


※献立外の一品
焼物の前に料理長からサービスで出して頂いたサラダ。素材は全て自家栽培の畑で採れた野菜のみを使用とのことで、ドレッシングはシンプルなオリーブオイル&バルサミコ酢、それに粗引きのマスタードが少々混ぜてありとても旨い。


※焼物 八寸(鱧寿司は出色)


※凌ぎ


※冷し鉢(手作りの胡麻だれは絶品でポン酢派の私が舌を巻くほどの旨さ!)


※笹の葉を開くと中身はこんな感じに


※食事(茗荷の炊込み御飯は出色)


※米そのものが最高レベルに旨く炊き加減も申し分なし(新潟産コシヒカリを使用)


以上の料理にビール2本、日本酒4合を頂きながら、デザートの水菓子まで完食して、ここまでに要した時間は約2時間40分。懐石料理ではごく当たり前の所要時間であるが、しかしとても短く感じた。それは料理全体の完成度が高く、良い意味で予想を裏切られたことを楽しみながら食事ができたことにほかならない。こうなると食道楽としては明日の朝食も楽しみだ・・・翌朝の朝食は8:00にお願いしてこの日は虫の音を聞きながら休むことに。

--------------翌日--------------

二日目の朝、目が覚めたのはなんと9:30!!不覚をとった・・・と、フロントに連絡したところ、嫌な雰囲気ひとつ無く笑顔で朝食の支度をして頂いた。その日の朝食が下の写真。

※朝食








一見、この手の旅館ではありがちな和朝食に見えるが、こちらの料理も見た目以上にレベルが高く、満足して頂くことができた。朝食のお世話をして頂きながら担当のお姉さんに覗った話しでは、常連客の中にはこの宿に1週間通しで滞在していくような方もいるとのことだが、1泊してみてその気持ちがわかるような気がした。基本的にこの宿には客をもてなす心がこもっている。それは料理だけに限ったことではなく、私のような一見の客でもまた機会があれば是非訪れたいと思わせる空気と環境がここにはあるからだ。都会で仕事に追われ、疲れた心と身体を癒したくなったとき、この宿へ来て、何も考えず、何もせず、ただ心静かに身を任せるだけで、あとは自然に蘇らせてくれるようなエネルギーがここに在るからだろう・・・

さてと、食道楽のブログとしては、随分長くなってしまったのでこの辺でそろそろまとめに入ることにしよう。この宿には二泊させて頂いたが、二日目の夕食も三日目の朝食も全て美味しく頂けた。この宿には、私の中にあった‘高級といわれる旅館でも料理は所詮二流が相場’との概念を良い意味で打ち崩された。そして何を隠そうこの宿の料理長を務める諸澤保和氏は銀座金田中で修行を積んだ方とのことで、それを聞いてある意味納得させられた。

【この旅館に宿泊した感想】
●ロケーション
修善寺温泉街の一番奥(修善寺側)に位置しており立地環境は良好。
修善寺まで徒歩7〜8分。

●施設
庭園付の純和風旅館。12室全てが離れの大人向きの宿。
客室、庭、露天風呂全てに手入れが行き届いており、キーを持たずに外風呂へ入浴しにいけるなど、客に要らぬ気遣いをさせない点などの配慮が素晴らしい。

●温泉
部屋風呂・露天風呂共に温泉(源泉)を使用。露天風呂は男女各一つで、源泉かけ流し。24時間入浴可能。

●接客・サービス
全ての従業員が高級旅館としてのもてなし術を心得ており万事そつなくこなしてくれるので、客の立場としては居心地がよい。一見の客の私でも差別なく親切で良心的な対応をして頂いた。

●食事
他の旅館と比較することには賛否両論あろうが、そこをあえて言うならば、高級旅館として有名過ぎる箱根の強羅花壇や下田の清流荘などと比較しても確実にこちらが優勢である。

●結論
修善寺という場所柄と宿の趣きからアクティブ派の若者には向かない。何もせず、鳥のさえずりや虫の音、水のせせらぎなどに耳を傾け、大人の隠れ家でただゆっくりと心を休めて過ごしたいという向きの方に連泊がお奨めの宿。

※露天風呂へとつづく階段


※露天風呂


HYATT REGENCY HAKONE RESORT AND SPA
「HYATT REGENCY HAKONE RESORT AND SPA」

●住 所/神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320
●電 話/0460-82-2000
●宿泊日/2007年8月13日(月)・14日(火)/2泊3日
●部 屋/リージェンシー スイート ツイン & タタミ
●食 事/2食付(夕食・朝食)
●会 計/334,621円(2名2泊)








 食道楽というタイトルの意味するところからは少々脱線してしまうかも知れないが、お盆を利用して昨年暮れにオープンしたという箱根・強羅のHYATT REGENCY HAKONE RESORT AND SPAへ行ってきたので、ブログの更新ついでに掲載することにした。

 箱根十七湯の中でも強羅は高級温泉地として位置付けられており、この界隈には有名な強羅花壇 などが軒を連ねているが、さてこのホテルのクオリティはいかがなものか・・・

到着したのは19:00頃でフロントでチェックインの手続きを済ませ、このときに夕食の予約を入れてもらった。食事はフレンチと寿司の二種類から選べるとのことで、このときは寿司をお願いした。が、お盆ということもあり席が一杯らしく、少し遅目で20:30の予約となり、ひとまず部屋でゆっくりすることに。このホテルには東館と西館と呼ばれる二棟の客室があり、私が宿泊した部屋は西館の4階だった。初めての宿泊だったので知らなくて当然だが、実は部屋からの眺望は東館の方が良いということをこのときに知った・・・(ホテル側からの事前のアナウンス等は無し)
余談だが、もし、このブログを呼んでココへ泊まってみたいと思われた諸兄がいたならば、予約を入れる際に東館を指定することをお奨めしたい。

部屋はわりとゆったりしており、内装、備品、バスルーム、アメニティなども充実している。更に35インチくらい?のプラズマテレビ、高速インターネットアクセス、DVD/CDプレーヤーなども部屋に設置されていた。このあたりの段取りの良さは近年のハイアットらしさを感じさせる一面である・・・

※客室







時間になったので1階へ降り、メインレストラン(ひとつしかないが)の並びにある寿司処へ。入店したのはちょうど20:30頃であったが、店内には空席が目立っているではないか・・・。
真っ直ぐにカウンターへ通され、飲み物だけをメニューから選ぶとあとは決まったコース料理の始まりである。料理の内容は寿司を中心としたコース料理だったが、結論から言ってしまうと特に際立つものは何も無かった。ネタも悪くはないが褒めるほどのこともないというのが率直な感想だ。やはりホテルならばこんなものか。
ただ、ここは21:00ラストオーダー22:00閉店らしく、食事が後半に入り板前が握り始めてからは、出された寿司を口の中へ放り込むより早く目の前に次々寿司が並んでいく。と、手の空いた別の板前は店内の清掃をテキパキと始めた。まるで「さっさと食ってくれ」といわんばかりの雰囲気だ。その時ふと腕時計に目をやると時間はまだ21:30であった。日本酒を少し頂いていた勢いもあり、目の前の板前に苦言の一言でもと喉まで声が出かかった・・・が、まぁ、せっかく箱根まで来てるんだし・・・と、気にしないことにしてパクパクと寿司を平らげ部屋へ戻った。

翌日は6:30に起床し、7:30から朝食を1階のレストランでとった。朝食の時間は7:30〜10:30で、メニューは洋食のブュッフェか和朝食を選択できる。前の晩は寿司を食べたので、朝食は洋食ブュッフェにすることに。
私は別にハイアットホテルが嫌いなわけでもなく、私怨などで悪口を叩くつもりもないが、こちらもまったく特徴のない品揃えである。いや、ハッキリと言ってしまえばもっとリーズナブルな他のホテルの朝食ブュッフェ等でも“質・品揃え”ともに勝っているところが多い。

この日は午後から湯元まで下り、手打ち蕎麦で有名な“箱根暁庵”で日本そばを食することにしたので詳しくは後述する。

さて、初日の夕食、二日目の朝食とこのホテルには肩透かしを喰らってしまったようなのでこの日の晩はホテルの夕食をキャンセルして強羅の老舗洋食店“ロア”で外食することに決めた。ロアはソースからマヨネーズまで全て手作りにこだわる店として有名で、地元のホテルオーナーたちも長年通い続けているというほどの店だ。(ロアの詳細は後に譲る)

※ロビー


※ラウンジ


※客室棟からラウンジへの通路



翌朝、このホテル最後の朝食は和朝食を注文する。
ごくごく普通の内容で特にコメントすることも想い浮かばない。


【このホテルに宿泊した感想】
●ロケーション
強羅地区の最上部に位置しており立地環境は良好である。
近隣の強羅公園まで徒歩圏内である。部屋の眺望は東館の方が良い。

●施設
都内の同グループホテルであるパークハイアットグランドハイアット等と比較してしまうと全ての面において見劣りしてしまうことは否めない。しかし、箱根というロケーションからすると最高級ホテルとして位置づけられるだろう。

●温泉
男・女大浴場各一つのみで露天風呂等は無し。
風呂は循環方式で入浴は6:00〜0:00までと定められている。
近隣には24時間入浴可能な源泉かけ流しの温泉旅館が数多く点在しているため、それらの旅館と比較すると評価が下がる。
※客室の風呂は温泉ではない

●接客・サービス
プロとそうでない従業員とに二分される。前者はハイアットホテルのホテルマンとしてのサービスを心得ていて、温泉地であるが故の気の緩みなどもなく客に対する応対や所作も都内のホテル同様に丁寧にこなす。しかし後者の従業員は、ハイアットという看板に一種の安心感を抱き訪れる客の期待を裏切り、二流の旅館か安ホテルの従業員のような対応の甘さが見受けられる。
※ルームサービスが22:30ですべて終了なのが残念である。

●食事
本文に記述の通り‘それなり’であり上質を期待してはいけない。

●結論
平時であれば都内から車で1時間程度なので、本質やこだわりという点には目を瞑り、気軽なドライブやちょっとした気分転換などで利用するには都合が良いホテルかも知れない。無駄を省けば1泊10万円程度で都内から往復可。
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