「銀座岡半 本店」
●住 所/中央区銀座7-6-16 銀座金田中ビル7階・8階
●電 話/TEL03-3571-1417
●訪問日/2007年9月19日(水)
●入店時間/19:00
●オーダー/特選牛炒り焼(網焼)・特選牛寿喜焼(すき焼)×2・ビールその他
●会 計/54,463円
※特選牛寿喜焼(松阪牛のリブロースとサーロインを使用)

今月に入りこの店を利用するのは三回目で、すき焼を頂くのは二回目だ。岡半は7階に座敷が6部屋あり、すき焼、しゃぶしゃぶ、網焼きはこちらで頂く。ひとつ上の8階には鉄板焼のフロアがあり、そちらではステーキ等を供している。
岡半のすき焼は醤油と薄い昆布出汁それにグラニュー糖で甘みをつけながら焼く関西風のすき焼だが、これが実に旨いすき焼である。
更にこの日は、網焼きも食べたい気分であったので、まずは網焼きからはじめ、締めにすき焼を頂くことにした。
岡半の網焼きは客の注文が入ると、部屋に大きな専用の炭火焼きコンロを持込むところから始まる。重そうなコンロを仲居が二人がかりで部屋に運び込み、そこで女将が肉を丁寧に炙るように焼いてくれる。網焼きに供される肉は一枚70〜80グラム程度の柔らかでヘルシーな松阪牛のヒレ肉である。通常はこの肉が一人前当り4枚供されるが、この日はすき焼も注文していたので半分の2枚にして頂いた。付合せの野菜は椎茸と獅子唐がひとつずつついてくる。肉をつけるタレは大根おろしのたっぷりと入った専用タレで、これがとてもさっぱりしていてあっという間にぺロリと二枚胃袋の中へ収まってしまった。鉄板で焼いたステーキの肉を同量の140〜160g食すると程々に胃袋に負荷がかかるものだが、この網焼きならば軽くあと二枚はいけそうである・・・が、しかし、好物のすき焼を美味しく頂くため網焼きはこの辺で下げて頂くことに。
さて、お次はメインのすき焼である。使用する肉は同じく松阪牛である。
とりあえず、こちらも様子見で60g〜70g程度のリブロースとサーロインの薄切りをそれぞれ一枚ずつ焼いて頂くことに。付合せる具は、長葱、焼豆腐、椎茸、安平麩(京都産)、白滝、蒟蒻、三つ葉だ。

すき焼の命はなんといっても味付けである。関西風か関東風か、甘いか辛いかなどは個々の好みが分れるところであるが、いずれにせよこの店のすき焼は丁度良い味付けにて焼かれ供される。最初は脂の乗ったリブロースから焼き始める。鍋に敷いた肉の上からグラニュー糖をパラパラとかけ、醤油と薄い昆布出汁を極々少量垂らしていく。焼きながら脂や蒸気が客の方へ飛ばぬようにと女将が独特の手つきで焼く。すき焼の旨そうなにおいが鼻から入り脳を刺激する。この段階ですでに胃袋は目の前のすき焼を迎え入れる準備が万端整っている。
※松阪牛のリブロース

先ずは生卵を溶いた椀の中へリブロースとネギが盛られ供される。それを口の中へ入れる。絶妙な焼加減と程良い味付けの肉の香りと旨味が口の中に充満し、それを呑込んだ次の瞬間、誰もが「旨い!」と声を出す・・・これが銀座で一番美味い岡半のすき焼である!
食事は最後の〆で供されるのが普通であるため、あえてここで、白飯を先に出して頂くようお願いした。私はすき焼と白飯とを一緒に食することが好きだ。お次は、サーロインを同じように焼いて頂く。こちらは脂の乗ったリブロースに比べ、きれいな霜降りの肉である。肉そのものの味と歯応えはこちらの方が強い。
すき焼も二枚ぺロリと頂いてしまった。ここでわがままを言いリブロースを一枚追加して頂く。ここから焼豆腐、椎茸、白滝、三つ葉と一気に平らげ、あっという間に完食してしまった。
いつの頃からだろうか、世間ではヘルシーブームなるものがもてはやされ、湯の中に肉をさっとくぐらせ、無駄な脂を落としたうえで食するしゃぶしゃぶの人気がすき焼を圧倒し始めた。挙句の果てには幹線道路上などに、しゃぶしゃぶ専門のチェーン店舗までもが登場し、やがて世の中の流れはしゃぶしゃぶへと傾倒し始めることになる。そのせいか、最近の若者にはすき焼よりもしゃぶしゃぶの方が人気があるようだ。と、感じているのは私だけであろうか・・・
確かに旨い店で食するしゃぶしゃぶは旨い。事実、私もしゃぶしゃぶは好きだ。これは余談だが、10年程前に広尾の有栖川公園からほど近いビルの地下に“有栖川”という店があった。この店のしゃぶしゃぶは絶品であった。素材が良いことは勿論、肉を冷凍せずに最適な温度のままでエイジングし、客へ供するため、肉を湯の中へくぐらせてもアクが出ないのだ。デザートのあんみつまで美味であったことを記憶しているが、残念ながらこの店は現在存在しない。また、麻布台のロシア大使館並びにある“雅山”のしゃぶしゃぶも有栖川に次ぐ旨さであった。こちらも肉を冷凍保存せずにアクが出ないしゃぶしゃぶを供することで知られていたが、途中オーナーチェンジしてからは味がガタンと落ちてしまった・・・しかし、以上のようなしゃぶしゃぶの名店といえども、すき焼の味は旨いとは言えなかった。つまり、「すき焼が旨い店」と「しゃぶしゃぶの旨い店」はイコールではなく、美味いすき焼が食べたければすき焼の名店へ足を運ぶべきであり、またその逆も然りである。このような観点から一言添えるならば、岡半はすき焼の名店であり、この店ではすき焼または網焼きを食するべきで、その他のものに過度な期待をしてはならない。また、通常のディナータイムは7階座敷の予約が取りにくいため、8階の鉄板焼へ流れる客層も多いが私は8階へは上がらない・・・
すき焼は私にとって思い入れの深い料理である。子供の頃、家庭で母親がつくってくれた料理の中で一番のご馳走であり好物であった。食の細かった私がすき焼をおかずに白飯を何杯もおかわりしたことは今でも覚えている・・・あぁ、また岡半のすき焼を頂きに行こう。
●住 所/中央区銀座7-6-16 銀座金田中ビル7階・8階
●電 話/TEL03-3571-1417
●訪問日/2007年9月19日(水)
●入店時間/19:00
●オーダー/特選牛炒り焼(網焼)・特選牛寿喜焼(すき焼)×2・ビールその他
●会 計/54,463円
※特選牛寿喜焼(松阪牛のリブロースとサーロインを使用)

今月に入りこの店を利用するのは三回目で、すき焼を頂くのは二回目だ。岡半は7階に座敷が6部屋あり、すき焼、しゃぶしゃぶ、網焼きはこちらで頂く。ひとつ上の8階には鉄板焼のフロアがあり、そちらではステーキ等を供している。
岡半のすき焼は醤油と薄い昆布出汁それにグラニュー糖で甘みをつけながら焼く関西風のすき焼だが、これが実に旨いすき焼である。
更にこの日は、網焼きも食べたい気分であったので、まずは網焼きからはじめ、締めにすき焼を頂くことにした。
岡半の網焼きは客の注文が入ると、部屋に大きな専用の炭火焼きコンロを持込むところから始まる。重そうなコンロを仲居が二人がかりで部屋に運び込み、そこで女将が肉を丁寧に炙るように焼いてくれる。網焼きに供される肉は一枚70〜80グラム程度の柔らかでヘルシーな松阪牛のヒレ肉である。通常はこの肉が一人前当り4枚供されるが、この日はすき焼も注文していたので半分の2枚にして頂いた。付合せの野菜は椎茸と獅子唐がひとつずつついてくる。肉をつけるタレは大根おろしのたっぷりと入った専用タレで、これがとてもさっぱりしていてあっという間にぺロリと二枚胃袋の中へ収まってしまった。鉄板で焼いたステーキの肉を同量の140〜160g食すると程々に胃袋に負荷がかかるものだが、この網焼きならば軽くあと二枚はいけそうである・・・が、しかし、好物のすき焼を美味しく頂くため網焼きはこの辺で下げて頂くことに。
さて、お次はメインのすき焼である。使用する肉は同じく松阪牛である。
とりあえず、こちらも様子見で60g〜70g程度のリブロースとサーロインの薄切りをそれぞれ一枚ずつ焼いて頂くことに。付合せる具は、長葱、焼豆腐、椎茸、安平麩(京都産)、白滝、蒟蒻、三つ葉だ。

すき焼の命はなんといっても味付けである。関西風か関東風か、甘いか辛いかなどは個々の好みが分れるところであるが、いずれにせよこの店のすき焼は丁度良い味付けにて焼かれ供される。最初は脂の乗ったリブロースから焼き始める。鍋に敷いた肉の上からグラニュー糖をパラパラとかけ、醤油と薄い昆布出汁を極々少量垂らしていく。焼きながら脂や蒸気が客の方へ飛ばぬようにと女将が独特の手つきで焼く。すき焼の旨そうなにおいが鼻から入り脳を刺激する。この段階ですでに胃袋は目の前のすき焼を迎え入れる準備が万端整っている。
※松阪牛のリブロース

先ずは生卵を溶いた椀の中へリブロースとネギが盛られ供される。それを口の中へ入れる。絶妙な焼加減と程良い味付けの肉の香りと旨味が口の中に充満し、それを呑込んだ次の瞬間、誰もが「旨い!」と声を出す・・・これが銀座で一番美味い岡半のすき焼である!
食事は最後の〆で供されるのが普通であるため、あえてここで、白飯を先に出して頂くようお願いした。私はすき焼と白飯とを一緒に食することが好きだ。お次は、サーロインを同じように焼いて頂く。こちらは脂の乗ったリブロースに比べ、きれいな霜降りの肉である。肉そのものの味と歯応えはこちらの方が強い。
すき焼も二枚ぺロリと頂いてしまった。ここでわがままを言いリブロースを一枚追加して頂く。ここから焼豆腐、椎茸、白滝、三つ葉と一気に平らげ、あっという間に完食してしまった。
いつの頃からだろうか、世間ではヘルシーブームなるものがもてはやされ、湯の中に肉をさっとくぐらせ、無駄な脂を落としたうえで食するしゃぶしゃぶの人気がすき焼を圧倒し始めた。挙句の果てには幹線道路上などに、しゃぶしゃぶ専門のチェーン店舗までもが登場し、やがて世の中の流れはしゃぶしゃぶへと傾倒し始めることになる。そのせいか、最近の若者にはすき焼よりもしゃぶしゃぶの方が人気があるようだ。と、感じているのは私だけであろうか・・・
確かに旨い店で食するしゃぶしゃぶは旨い。事実、私もしゃぶしゃぶは好きだ。これは余談だが、10年程前に広尾の有栖川公園からほど近いビルの地下に“有栖川”という店があった。この店のしゃぶしゃぶは絶品であった。素材が良いことは勿論、肉を冷凍せずに最適な温度のままでエイジングし、客へ供するため、肉を湯の中へくぐらせてもアクが出ないのだ。デザートのあんみつまで美味であったことを記憶しているが、残念ながらこの店は現在存在しない。また、麻布台のロシア大使館並びにある“雅山”のしゃぶしゃぶも有栖川に次ぐ旨さであった。こちらも肉を冷凍保存せずにアクが出ないしゃぶしゃぶを供することで知られていたが、途中オーナーチェンジしてからは味がガタンと落ちてしまった・・・しかし、以上のようなしゃぶしゃぶの名店といえども、すき焼の味は旨いとは言えなかった。つまり、「すき焼が旨い店」と「しゃぶしゃぶの旨い店」はイコールではなく、美味いすき焼が食べたければすき焼の名店へ足を運ぶべきであり、またその逆も然りである。このような観点から一言添えるならば、岡半はすき焼の名店であり、この店ではすき焼または網焼きを食するべきで、その他のものに過度な期待をしてはならない。また、通常のディナータイムは7階座敷の予約が取りにくいため、8階の鉄板焼へ流れる客層も多いが私は8階へは上がらない・・・
すき焼は私にとって思い入れの深い料理である。子供の頃、家庭で母親がつくってくれた料理の中で一番のご馳走であり好物であった。食の細かった私がすき焼をおかずに白飯を何杯もおかわりしたことは今でも覚えている・・・あぁ、また岡半のすき焼を頂きに行こう。
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